今回の利用者さん紹介
今回の利用者さんは中~重度くらいの知的障がいの方です。重度の知的障がいとなると、ひどいこだわり、パニック状態の繰り返し、噛みつき(他傷行為・自傷行為)を持ってる方おられますが今回の利用者さんはそういった問題行動はありません。ALS(身辺管理)は大方できるほうですが、ハンバーガーなど手で食べるものは紙ナフキンで周りを拭いてあげるサポートが必要です。彼は元々、移動支援でしたが、見守りから失敗しそうなときだけ支援するという身体介護ありになりました。話をするのがとても好きなんですが、発語が上手く出来ないのでジェスチャーを使ってヘルパーに伝えてくれます。人を楽しませるのが好きで、いろんなことをして笑わそうとしてくれるます。なのでゲラゲラ笑うおばちゃんとはとても相性がいい(笑)また、サッカー観戦が好きで、日本代表の試合があったときは話題にしてくれます。そんな彼とはかれこれ20回以上サポートした仲です。
グループ移動支援
利用者さんと自宅で合流
今回はグループでの移動支援となります。自宅で合流し、お金と療育手帳を確認します。今回、着替えは無し。駅まで歩きながら、大好きなサッカーの話をしたり、他のヘルパーさんの話で盛り上がったり、そんなことをしているとあっという間に駅に到着です。このあたりの地域は彼がよく知っているエリアなので、好きな道を自分で選んで駅まで進みます。
電車に乗って集合場所へ
切符は自分で買えないので、ヘルパーが購入します。電車に乗って集合場所の駅で下車。今回はグループ移動支援なので他の利用者と合流します。 集合場所につくと、知っているヘルパーに「あー!」などといって嬉しそうに近寄り挨拶をします。全員集まったので、電車に乗り水族館のある駅で下車しました。
水族館&スイーツ
水族館に入場する前に全員トイレで休憩。ヘルパーもトイレに行くので、ヘルパー一人で複数利用者の見守りとなります。療育手帳の割引でチケットを購入し、いざ入場!いろんな魚を見てまわりますが、何度も行っているのでそんなにテンション上がっていない様子。。。水族館を出て昼休憩です。彼は食べるのが好きなので、併設されている飲食店に入るとテンション上がってきました。食べ終わるとみんなで電車に乗って繁華街へ移動しスイーツを食べます。とてもおいしそうに食べていました。
帰路につく
電車に乗って家に帰ります。自分の好きな路線で帰りたいと希望しているので「みんな違う路線で帰るけどこっちでいいの?」と聞くと「いやー」と言ってみんなと帰ります。やっぱりみんなと一緒にいるのが楽しいようです。楽しい外出も終わり、家で挨拶。自宅に家族がいないときは、ハンコを家の中から持ってきてくれます。
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まとめ
さすがに何回も行っている水族館は飽きている様子。でも美味しいものは何回食べても美味しいです(笑)。今回の帰りに起きた「乗りたい路線を希望」のようなことはよくあります。支援終了の予定時間があるので「こっちの道から帰りたい」と言われても、 違う道を提案するとこだわりの強さからかダダをこね怒ります。やっかいな状況ではありますが社会性の維持を考えて話し合いをすることもしばしば。ただ、どうしようもないときは希望の道で急いで帰るといった対応をしています。